こんにちは!こどりです。
今から約15年前の2005年11月29日に、こどりんちは始まりました。
5才の時です。
そもそも「ボイスブログ」であるこどりんちがなぜ生まれたのかというと、父がよく出張に行っていて、離れている間もこどりの声が聴きたいということで、母と一緒にこどりの喋りを毎日録音して投稿し始めたのでした。
そのブログが当時の親世代を中心に、家に帰ったら聴く「お疲れ様ラジオ」のような感じでいろいろな人に聴いてもらえるようになりました。
もっとも私はちびっ子でしたので、何にも分かっておらず!!全部後から母に聞いた話です。聴いてくださっていた方々にはすばらしい経験をさせていただき感謝しかないです(当時のこどりに代わってお礼を言わせてください)。
その後、小学3年からはよさこいや委員会やオーケストラで忙しくなり、なかなか更新をしなくなりました。母のどりさんは更新してほしいと思っていたと思いますが、更新しろとは言ってきませんでした。
どの記事か忘れてしまったけれど、あるコメント欄で母が「ブログは強制しない。他のことも伸び伸びやってほしい」と書いてくれていました。そのコメントを私は何年か後に発見して、ずっと覚えています。
実はこどりんちがたくさん聴かれていたことをちゃんと知ったのは中学生になってからです。その時は嬉しいとともに、やめてもったいないことをしたと後悔しました。
それと同時期、私にとっての大事件が起こっていました。「YouTuber」の台頭です。もうボイスブログは10年前のコンテンツになってしまったのでした。高校の同級生で動画投稿をしている人もいて、何もしていない自分が嫌いになりました。
有名って、羨ましいんですよね。こどりだって昔は有名だったのに、と黒い気持ちになっていました。
でも、私は別にもともと何かが得意でブログをしていたわけではありません。ただ年齢が若かったこと、幼稚園児が楽しそうに喋っている音声投稿が毎日あるのが希少だったから伸びただけなのです。
しかし、そんな子どもはもう歳を取ってしまいました。
何か対策を打つでもなくただフェードアウトしてしまった以上、「こどりちゃん」の価値はなくなりました。ブランドがなくなったから更新する気にもならず、たまに録音しようと思っても、何か喋れば全部余計なことになると思うと、怖くて一言も喋りだすことができませんでした。私は自信のない人間です。
更新のない間、私はこどりんちを忘れたことはありません。何度も過去の自分の声を聴いては、昔持っていたパワーにすがっていました。こどりんちを手遅れな状態にしてしまった後悔は、それはもうごろごろ転がっていました。
「ブログは強制しない。他のことも伸び伸びやってほしい」
母の言葉通り、中学校・高校・大学では勉強をたくさんして、習い事で青春もして楽しく過ごしました。すごくありがたかったけれど、「でもほんとはブログ続けて有名になったら嬉しかったかな?」と思っていました。それにネットで有名になるってなんかカッコいいじゃないですか。
だから、別にブログにこだわる必要はない、と思ったのは本当に最近です。大学生になって将来を考えるようになり、人生全体で経験したことを生かして将来誰かのために働けるのならそれで良いのかもしれない、と思うまでには時間がかかりました。
例えば、スピーチをする、会社のホームページに書き込む、判決を出す、会議で話す、本を書く…… その全てが何らかの「発信」です。自分のページを毎日更新する以外にも、たくさんの「発信」の仕方があることを今は知っています。
有名になるとか活躍することだって同様です。ブログで有名になる以外にも、世の中には活躍の場はいろいろあって、いろいろある中から自分の場所を選べばいいのだと思います。
そう思えた時、当時小学生だった私に、ただお喋りだけで生きていくよりもたくさんの将来の選択肢を持てるように世界を開いていてくれた母への感謝の気持ちが大きくなりました。
だから今は、ブログで有名に…… という義務感ではなく、こんどは私が東京で一人暮らしをしているので、離れている家族がたまに見てくれるなら嬉しいなという気持ちでいます。
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この歳になって、自分自身がこのブログに対して持っていた、思い入れがこじれて変なこだわりになっていたものがやっと解けて、整理された感覚があったので、文章にしてみました。
更新再開はしましたが、書きたいことがあってかつ気分が乗っているときに、不定期で自由に書いていこうと思います。
役立ちそうな情報ももちろん書くけれど、情報メディアでも仕事でもありません。ただの個人ブログ=日記です!
ではでは、よければまたのぞきにきてくださいね。
by 大学生になったこどり